校長のひとりごと

書道のユネスコ文化遺産登録について

 書道のユネスコ文化遺産登録について触れた。 登録された後はどのように書道の文化遺産を守っていくのか。 当然申請すると同時に準備を進めていかなくてはならない。 しかし登録することが目的で終りとしてはならない。 これを維持させていくシステムが必要。 まずは文化発展の働きである文字の重要性、 書の伝統によって創成された美しさなど全ての世代に喧伝し理解をしてもらうことが必須である。 特に若い世代の人達に遺産の維持を担ってもらわなくてはならない。
 先日産経新聞の一面トップで報じられたことに大きな驚きとショックを受けた。 奈良の国立の学校で文部科学省が定める書写書道指導要領についての違反である。 いわば直参旗本が造反したといえよう。 書写書道軽視も甚だしい。 造反した側にはそれなりの理由はあるであろう。 これは氷山の一角で他でも同様のことがあろう。 登録成って御輿は作ったものの担ぎ手がいなくなってしまうことになる。 これを機に書道界は人材登録バンクを設立し教員不足の学校に書家を派遣し書写書道の授業を行うのはどうであろうか。
 自民党のパーティー裏金問題が大きな問題となっている。 法を作る側が法の網を破ることは言語道断。 この件で法を改正したとしてもまたどこかで抜け道を作るであろうと疑心暗鬼。 国民は大きな政治不信に陥っている。

24年02月07日