校長のひとりごと

残暑の厳しい9月はあっという間に通り過ぎ・・・

 残暑の厳しい9月はあっという間に通り過ぎてしまった。 10月となり 「赤い羽根募金」 が始まった。 政治家が赤い羽根を胸につけていることにより知らされた。 恥じ入るしだい。 目前の多事の処理に追われる日常が周囲に気をまわす心に余裕の無い証しなのだ。 9月は京都、 仙台、 広島と東奔西走。 土曜日、 日曜日のほとんどを費やすことになったのはこれに因っている。 歴史ある街を風にあたりそぞろ歩き、 街の人の声を聞きながら土地ならではの食をいただく。 物見遊山であればどんなに楽しめたであろうかとただただ己を恨むばかり。 田んぼの際に赤と白の彼岸花が葉なしの薄い黄色の茎で澄んだ青い大空を見上げていた。
 広島市内広島ファンが、 街を赤色に染めていた。 10月1日 (日) は今年のセ・リーグ優勝を決めた阪神との闘いの日である。 ここで負けるとホームゲームとしてCSは戦えないので選手よりファンが熱い。 勝ちゲーム後、 夜の路面電車は赤いユニフォームで満ちている。 翌日朝、 駅隣りのホテルは阪神ファンが詰めかけ選手を待っていた。 勝負は時の運。 勝ち負けは当事者、 ファンともに大事である。 しかし、 それだけではないであろう。 人は純粋一途な行動によって心を動かすのである。 我が身を彼等に照らしてみた。 どれだけ純に熱く書に向きあっているのかを……。

23年10月10日