校長のひとりごと

今年の夏は観測史上最も暑い夏となったと気象庁が発表した。

 今年の夏は観測史上最も暑い夏となったと気象庁が発表した。 例年の平均温度を一度も上回る記録となった。 9月に入っても依然として勢いは衰えることはない。 8月の下旬を過ぎれば朝夕の風のなかに微かでも隠れた秋を感じることができていた。 何故か今年は違っている。 どんな理由があるのか秋は立ち止まり足踏みをしている。
 人類は地球が誕生して以来蓄えてきたものの恩恵に与ってきた。 人類が幸福になるためお宝を浪費し地球を疲弊させてきた。 恩を仇なした結果である。
 前漢の時代董仲舒という儒学者がいた。 彼は百家を排斥し儒学を尊ぶことを武帝に建議し認められたため漢時代儒教は国是となり大いに盛んとなった。 彼の主張する 「天人感応」 説がある。 この夏は世界のあちこちで大きな山火事が発生し、 大雨による洪水、 干魃が起こっている。 天は 「喜怒の気、 哀楽の心があり人は相副う」 人は上天の行動に則らなければならない。 天意に違反すればただちにさまざまな異変、 災害をあらわすのだと説いている。 天変地異だけでなく国の威信をかけて力や金で有無を言わせず従わせようと画策している。
 天はメッセージを我々に発信しつづけている。
コオロギがピィピィ、 キキキと鳴いている。 彼等は人間の気づかぬ秋の気配を敏感に先取りをしている。

23年09月08日