書道専門課程本科 授業紹介

1年次 授業紹介

実習

漢字実習

書の基礎的な用筆、構成を学びます。初心者でもじっくり無理なく基礎力を確実に習得することができます。

皇甫誕碑、千字文楷書、龍門造像記、雁塔聖教序、蘭亭序、左繍叙、李嶠詩、他

欧陽詢「皇甫誕碑」
龍門造像記
智永「千字文楷書」
貫名菘翁「左繍叙」

嵯峨天皇「李嶠詩」
褚遂良「雁塔聖教序」
王羲之「蘭亭序」

仮名実習

日本独特の文化である仮名の基本「いろは」の単体、変体仮名、連綿へと展開し、平安朝の古筆名品を通して雅な世界を学びます。

和漢朗詠集、高野切第三種、高野切第一種、他

和漢朗詠集(学生作品)
高野切第三種(学生作品)
高野切第一種(学生作品)

実用実習

小筆、ボールペン等を用い葉書・封筒の宛名、のし紙、名札など日常の生活で使用される実用書は千字文、和漢朗詠集を基に学びます。

講義

文字の起こりから書の歴史、文学、デザインなど、書を学ぶ上で大切な基礎知識を身につけます。

書道概論

書道用具(文房四宝)や書の表現方法、鑑賞の仕方、執筆法・運筆法など技法と理論を概要的に身につけ、書の鑑賞水準を高めます。

碑法帖解義

中国・日本の書道史と関連を図り、おもな碑・法帖について学習し理解していきます。

文字学

漢字の起原、書体の変遷、漢字と漢語、漢字の構造など、文字の基礎知識を学びます。

中国語

中国語の挨拶、日常会話を中心に学び、基礎的な中国語が話せるようになることを目指します。

中国書道史

殷時代から清時代まで、時代別に歴史上作品の特色を学習し、理解していきます。

デッサン

鉛筆デッサンを通じて物の見方とバランス感覚を養い、画面構成や黒の濃淡による表現力を身につけます。

日本文学概論

万葉集や古今和歌集、代表的な随筆を学び、和歌の意味やその時代背景などを理解していきます。

2年次 授業紹介

漢字実習

中国東晋時代、王羲之を中心に、日本の奈良•平安時代の三筆、三蹟の作品をとりあげて、書法の原理を解明しながら、高度な技術を習得します。さらに、臨書から創作へ発展させ豊かな表現力を身につけます。

王羲之尺牘、風信帖、鄭羲下碑、楽毅論、書譜、千字文草書、三十帖冊子、創作、条幅、他

橘逸勢「三十帖策子」

光明皇后「楽毅論」
鄭道昭「鄭羲下碑」
空海「風信帖」
王羲之「喪乱帖」
篆隷(甲骨文)
篆隷(権量銘)
篆隷(礼器碑等)

仮名実習

1年次で学んだ技術をさらに深めていきます。料紙実習では、半紙の世界とは一味違った王朝貴族文化の美に触れ、優雅で格調高い仮名を身につけることを学びます。さらに、条幅演習を通して、幅広い表現技術も修得します。

関戸本古今集、寸松庵色紙、継色紙、升色紙、創作、条幅、他

関戸本古今集(学生作品)
寸松庵色紙(学生作品)
継色紙
升色紙

実用実習

1年次で学んだ葉書・封筒の宛名書きなどから賞状、式次第、手紙文へと展開し、実社会に即応 できる技術を身につけていきます。

講義

書に対する理解を深めるために、日本における書の歴史や中国文学の歴史を学びます。

日本書道史

大和時代から現代まで、時代別に歴史上作品の特色を学習し、理解していきます。

中国文学概論

李白や杜甫、孔子などの漢詩や論語を学びます。

書式研究

条幅を中心に基本である色紙・短冊・扇面・巻子への書き方を学びます。

短歌研究

百人一首等優れた歌の鑑賞や枕詞・歌枕・体言止め等を理解し、短冊の書き方等を学びます。

選択科目

水墨画

水墨画(学生作品)

墨と紙の関係、墨の滲みについて理解し、竹・朝顔・梅・松・雛等の描き方、基本的技法を学びます。

篆刻

篆刻(学生作品)

作品の一部となる印に関する理解を深め、自分の印を制作します。