校長のひとりごと

 節分は季節の変わり目をいう。

 節分は季節の変わり目をいう。 立春・立夏・立秋・立冬の前日のことをいう。 立春の節分当日には鬼遣らいをするため煎った大豆をまき、 柊の枝に鰯の頭をさしたものを戸口にはさみ邪気を払う伝統的習慣行事である。 誰もがよく知っていることで改めて書く必要はないかと。 節分んは年4回あるが立春の前日だけをいうのだと思い込んでいる方が多い。 立春の方だけがどういう理由であるか取り上げられて報道をされている。 他は忘れられて報じられることなど一切ない。 他の節分にもそれぞれに決められたお払いがあるはずなのである。
 思い起こしてみると当日の夜となると父親が戸口を開けて大声を出して叫んでいた。 「鬼は外」 「福は内」 と。 少しばかり恥ずかしい気があった。 それに近隣同棟の声が応ずるがごとくこだま化して凛とした寒空の月の下に響きわたっていた。 子供達は早々と家で済ますと商家で行う豆まきに参加する。 お菓子、 お金を無我夢中でい集めるのである。 そして当分の間はおやつに不自由せずにいられたのである。
 時を経た今はどこの家も戸口窓外につながるところは頑なに閉じられている。 声は聞こえず追儺は行われていないようである。 大きな声は近所に不安、 不快を生じさせ迷惑となるということか。 では追い出される可き鬼はどうしたらいいのか困っているに違いない。 逃げ場がないのである。 世の中万事変化しないことはない。 冷たい夜風がヒューとからだなかを通り抜けた。
 オミクロンは一ヶ月半位でピークアウトをすると専門家は分析している。 節分を境に流れが変わるとよいのだが。 節分は過ぎたが大声を出してオミクロン退治鬼打ちをしよう。

22年02月08日