校長のひとりごと

新型コロナウイルスと日本人

新型コロナウイルスが猛威をふるっている。
火の手があがったのは中国の武漢からである。
火は強風に煽られ火の粉となって瞬くまにアジア、南北アメリカ、欧州等全世界へ拡散している。
勢いは衰えずむしろ増長し終息は一向に見えない。
何故これほどのスピードをもって広まったのか。
世界は今、高度にそして密にインフラが発達しており、地球が小さくなったことがあげられよう。
人、物を運ぶ手段の海陸空は最大量を載せて地球狭しとして往き来している。
三つの路線の図は地球に魚の網をかぶせたようにみえる。
WHOは遅まきながらパンデミックを宣言した。
コロナウイルスは人から人へと感染してゆく。
この病気の厄介なところは検査の結果陰性であっても突如として陽性に変化することである。世界の人々は恐怖に脅え不安のなかにいる。

日本ではクルーズ船での感染者から始まった。
多くの人はここでおさまると楽観していた。
豈にはからんや次々と発症した人が出た。
その感染速度は他国に比べると緩やかではある。
考えるに日本人の特性にあるのではないかと。

一つは日本人の精神的構造。
古くより自力では成す術も無いことに対する諦観。
これを宿命だとして受認し、忍耐する自己抑制ができること。

二つはお上からのお達しを守る律義さ。

三つは日本人の清潔感があげられよう。
人混みを避ける。手洗いうがい、換気をよくせよといっている。
自分を守ること即ち人を守ることになる。
(WT)

20年04月13日